私の履歴書 室生犀星(作家) 日本経済新聞社 文化人1

昭和58年10月5日1版1刷 昭和60年3月20日1版3刷

 

①“姉”の身売りに大声で泣く

②おとなのようだった“兄”

金沢地方裁判所の給士になる

④八年の役所勤めから新聞記者へ

⑤記者生活は失敗、詩人を志望

萩原朔太郎の友情

⑦愛の詩集、大正七年に発刊

⑧処女作を妻にかくれて書く

⑨おとなだった久米正雄

⑩「あにいもうと文学賞を受く

 

・兄は裁判所書記官の登用試験を受け合格した。私は裁判所に13歳から21歳まで8年間勤めた。この間、1軒の貸本屋の本を全部読みつくした。中央公論に「幼年時代」が掲載され、原稿料を手にした。晩年に読売文学賞野間賞毎日出版文化賞を変る変る受け取った。(昭和37年3月26日死去)