1983年1月10日第1刷発行 2014年3月14日第50刷発行
裏表紙「偉大な二宮尊徳の思想と功業も、その基礎はこの『大学』なのである。『大学』という書物は、元来は五経の一つで、原文は僅か1753字、字種は394である。しかし、この書物は、儒教の政治思想の根幹を極めて要領よくまとめたものである。さればこそ、二宮尊徳はこの書物を熟読玩味することによって、あれだけの仕事をなしとげることができたのである。(本書の序文より)」
「大学」とは五経の1つである「礼記」の一篇。原文はわずか1753字。それだけの文字数で儒教の政治思想の根幹を要領よくまとめたものと紹介されている。
三綱領と八条目について
三綱領は明徳・新民・止至善。
八条目は格物・致知・誠意・正心・修身・斉家・治国・平天下。
物格(いた)って后(のち)知至る。知至って后(のち)意誠なり。意誠にして后(のち)心正し。心正しくして后(のち)身修まる。身修って后(のち)家斉(ととの)う。家斉(ととの)いて后(のち)国治まる。国治まりて后(のち)天下平らかなり。