世界の大思想4 アリストテレス
昭和 47 年 9 月 30 日発行
最高善 幸福 徳 形而上学 快楽について論じられている。
デ・アニマ(村治能就訳)
(霊魂について)
魂は、思考と感覚の働きである。
詩学(村治能就訳)
創作の基本は、模倣である。
解題 解説〈出隆〉 年表
ワイド版世界の大思想 13 ニーチェ 河出書房新社
こうツァラツストラは語った 高橋健二 秋山英夫 訳
2004 年 9 月 10 日発行
第1部 ツァラツストラの序言で「超人と末人」について語られているが、今一つ「超人」と「末人」が分からない。「末人は退廃(デカダンス)の人間である」と註に記載されているが、「超人」の意味がとりにくい。
巻末の解説を読むと、人間を本当の人間にするには神を殺さなければならない、キリスト教は生の生血を吸う吸血鬼であり、こういうものを信仰しているからこそ人生が無意味になり、さまざまな低下・堕落の減少が起こってくる、このため神を殺すといった最極限の、能動的・積極的ニヒリズムを必要とする。ニーチェは神を殺すという表現の代わりに「あらゆる価値の価値転換」という言葉を使う。神を信じるのではなく人間を信じなければならぬ。これを「超人」という。ツァラツストラ等の作品を書いた後、44 歳から精神錯乱の兆候があらわれ、45 歳から精神科に入院し 56 歳で永眠する。
アリストテレス、ニーチェという、古代と現代の2人の知の巨匠が書いたものを少しでも理解できたら、と思って分厚い本を手にしたが、今の自分の知力では、到底まだ読みこなすことなどできそうにない。これらを読みこなせるようになるには、きっと、まだ4,5年は優にかかると思う。それまでコツコツとありとあらゆる読書に日々カタツムリのように挑戦していこう。