日記
エドワード・サイード パレスチナ人としてイギリス委任統治下のエルサレムに生まれる。コロンビア大学で文学の教授を長きにわたり務めるかたわら、『オリエンタリズム』『パレスチナ問題』『イスラム報道』『戦争とプロパガンダ』など多くの著作を残した。 …
「世論」 「真の環境があまりに大きく、あまりに複雑で、あまりに移ろいやすいために、直接知ることができないからである(中略)われわれはそうした環境の中で行動しなければならないわけであるが、それをより単純なモデルに基づいて再構成してからでないと…
「自分の頭の中で起こる想像の世界にこそ価値がある」という考えのもとに、私たちは文学を読むのです。 「私は常にかような子供らしい感嘆をもって自分の周囲を眺めたいと思う。人びとは、多くのことを見馴れるにつけただそれが見馴れたことであるというばか…
元共同通信記者 1967年以来、ラ米全域を取材。 埋蔵量世界一の産油国、当てが外れた早期打倒、危険な人気高揚策、ネオコンの狙い、 チャベス登場、巨大政権党結成、南方軍の戦略、分岐点となった「捩れ」、現代のファシズム・・・小項目をあげただけだと、ア…
映画『ハンナ・アーレント』が5年程前に公開されたとのこと。観てみたいです。 「全体主義の起源」 第1巻 国民国家と反ユダヤ主義 第2巻 帝国主義 第3巻 大衆、世界観、運動、人格 分かりやすい説明や、唯一無二の正解を求めるのではなく、一人ひとりが試行…
フランシスコ法王は2013年の就任以降、これまでに約40か国・地域を歴訪し、布教活動や信者らとの交流を推進。 2013年12月、米誌タイムの「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」に選ばれた。 米国とキューバは2014年12月17日、国交正常化交渉開始を電撃…
1967年生、立命館大学教員 「『大阪都構想』では、二重行政の廃止による財政効果は大阪府・市を合わせても年間2~3億円程度しかプラスにならない一方で、初期コスト680億円と年間運営コスト15億円が発生することがわかった」(森裕之「大阪都構想の欠陥と虚…
目次 唐招提寺障壁画を描き終えて 第1期 山雲・濤声 第2期 黄山暁雲・桂林月宵・揚州薫風 厨子絵 瑞光 障壁画の政策 図版目録
新書大賞第1位 20万部 第1部 一神教を理解するー起源としてのユダヤ教 第2部 イエス・キリストとは何か 第3部 いかに「西洋」をつくったか 印象深かったのは、利子を取ることがもともとは禁止されていたキリスト教において、どうして取ってよいものになっ…
第34回大矢壮一ノンフィクション賞受賞作。2006年1月15日第1刷発行 2018年10月15日第15刷発行 ピカソ、モディリアニ、マチス・・・世界中の画家が集まる1920年代のパリ。その中心には日本人・藤田嗣治の姿があった。作品は喝采を浴…
解説には、 「ウェーバーの『資本主義の精神』の場合には、その担い手は、まず近代に独自な資本主義発生の母胎となった『産業的中産者層』を含み、さらにその母胎から分化しつつ産業経済形成の両極として現れてくる『資本家』と『賃金労働者』の双方をもとも…
東山魁夷と特別な親交を結んだ中学教師がいた。1980年、文化祭の企画が縁のはじまり。翌年、著者は生徒たちと展覧会に正体され、子どもたちを大人と対等に客人として遇する画伯の態度に感動する。子どもたちへのまなざしが共感を生んだのか、東山夫妻と…
中国は文化大革命で儒教を否定 むき出しになった強欲と政治闘争 世俗化が進んだイスラム教を批判し原理主義が台頭するインドネシア 長い歴史を誇る宗教国家イランはペルシア湾岸シーア派団結の中心となる イスラムとキリストがぶつかる旧スーダン 資源問題、…
序章 日本における文化的誤解 第1章 インド仏教の基本思想 第2章 中国での漢訳と仏教受容 第3章 漢訳仏典を通しての日本の仏教受容 第4章 日中印の比較文化 袈裟は、「薄汚れた色」、あるいは「黄赤色」を意味するサンスクリット語カシャーヤを音写した…
世界的ベストセラー 世界50言語に翻訳! 身だしなみに気を配る 毎日が就職の面接のような気持ちで臨まなければならない。 「ふさわしい服装」「ふさわしい話し方」の次の目標は「ふさわしい行動」だ。 人格的な強さ、意志の力、固い決意、誠実さ、勇気、経…
灯台もと暗し 近くを愛する自己中心主義と遠くへ目を向ける好奇心の二つがほどよく調和したとき、近い所から遠い所までがほぼ一様に視野に入ることになる。ところが、どうも一方的自己中心主義による失敗が多い。それで”灯台もと暗し”ということわざが必要に…
1水が売られる(水道民営化) 2土が売られる(汚染土再利用) 3タネが売られる(種子法廃止) 4ミツバチの命が売られる(農薬規制緩和) 5食の選択肢が売られる(遺伝子組み換え食品表示消滅) 6牛乳が売られる(生乳流通自由化) 7農地が売られる(…
この中の「教育と直観」は俊逸です。裁判官であった著者の父が語った言葉は深い。 「なにもおれはそれほどむずかしい理屈をいったのではない。知識の極致に達すると直観と理論とがおのずから一致する、そのことをただおれの体験から感じていっただけのことだ…
人口構成は日本と中国が似ていて、アメリカは異なっている。それを根拠に2040年も世界の中心は米国。インドがそれに続くかもという分析だ。アメリカの多様性が人口構成にも有意になっている。やはりイノベーションといい、「多様性」がこれからの時代を見る…
筆者は、日本政府は、原爆被爆者やシベリア抑留被害者が日本国に提訴した裁判の中で、個人請求権は消滅していない、と従来主張しているのだから、韓国最高裁の判決は当然である、という趣旨の論陣を張っている。 他方で、ネットで確認すると、韓国外務省は、…
『ヴェニスの証人』は、中世のヨーロッパ人キリスト教徒のユダヤ人に対する偏見をじつに如実に表している作品であるといえます(65p)。 そういう見方も出来るんだなという、新たな視点を持つことができました。 ユダヤ教のラビ(教師)マーヴィン・トケ…
第1条 無政府主義、共産主義其ノ他ニ関シ朝憲ヲ紊乱スル事項ヲ宣伝シ又ハ宣伝セシムトシタル者ハ七年以下ノ懲役又ハ禁固ニ処ス ・・ 大正11年2月、政府は突然、同法案を議会に提出した。悪法成立を阻止せんがために反対運動を試みた著者の東京日日新聞に…
2018年9月1日発行。「訳者あとがき」にもありましたが、「教会法の適当な教科書、参考書と呼べるものが、今まで存在しなかった」とのことですので、そのため、色々な書店を巡っていても、なかなかお目に書かれなかったということが合点がいきました。 目次は…
企業再編と集団的労使関係を含め、入門書でありながら、幅広く労組法の論点を取り上げ、かつ分かりやすく解説してくれていました。
1555年のアウグスブルグ宗教平和において、神聖ローマ帝国内各領邦の宗教は宗派ごとにブロック化し、領主が「皇帝の古い宗教」(=カトリック)の場合にはカトリックに、「アウグスブルグ信仰告白派」(=プロテスタント)の場合にはプロテスタントとなっ…
これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 蝉丸 めぐり遭ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな 紫式部 あらざらむ この世のほかの 思ひ出に いまひとたびの 遭ふこともがな 和泉式部 天つ風 雲の通ひ路 吹きとぢよ をと…
「主人公」は誰か もっとも大きな変化を経験したのはメロスではなく、「王」ではないでしょうか。 信じるちからがあればどこまでも歩き通せると思っていたメロスが、挫折のなかで発見したのは、「信頼されている」者の強さでした。 不可視な人生の同伴者の存…
「科学の本は面白い!」 この本は、好きな動物のことばがわかり、動物と話ができる人が書いた本なのです。 自分の体とは無関係に発達した武器をもつ動物が、たった一ついる。したがってこの動物が生まれつきもっている種特有の行動様式はこの武器の使いかた…
「消費者物価指数」をわざわざホームページで見たことはなかったけれど、まるっきりインフレとデフレを公表されている客観的数値で分析できるという基本すら理解できていなかったということを痛感。大学で経済原論を勉強したきり経済の勉強はあまりやってな…
労働協約の効力などを含めて労組法の骨格・基本的事項を分かりやすく簡潔にまとめてくれている良書の一冊だと思います。