2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

みんなが知りたい!「世界の名画」がわかる本 ダ・ヴィンチ、ゴッホ、ピカソ、北斎・・・ レブン著

2007年9月30日 第1版第1刷発行 第1章 誰もが知っているこの画家・この名画 ダ・ヴィンチ 「モナ・リザ」には謎がいっぱい ゴッホ 生前に売れた絵はたった1枚だけ ルノワール 生涯に6000点もの明るい絵を残した モネ 睡蓮 セザンヌ 近代絵画の父 マネ 印象派…

上杉鷹山と細井平洲 人心をつかむリーダーの条件 童門冬二

1997年9月15日 第1版第1刷 裏表紙に「見事な復興なった米沢の地で平洲と鷹山は再会をはたした。二人とも無言で頭を下げ、目には涙があふれている。もはや師弟の間に言葉はいらなかった。-崩壊寸前の米沢藩をたて直した藩主・上杉鷹山。その苦しい藩政改革を…

更科日記  濱野京子

2016 年 3 月 10 日第 1 刷発行 平安時代、上総の国で、道真の血筋で 5 代目にあたる菅原孝標(たかすえ)女が書いた「更科日記」。数え年 13 歳の娘が父と上総の国から都に帰るところから物語が始まる。武蔵の国の竹芝寺、足柄越え、遠江・三河・尾張を経て…

メモの魔力 前田裕二

2018年12月25日第1刷発行 2019年8月30日第17刷 売れに売れた本という印象だ。帯封には「もっとも読まれたビジネス書2019年上半期ベストセラービジネス書オリコン、トーハン、TSUTAYA全て第1位!!39万部突破!」とあった。 第1章 メモで日常をアイデアに変…

丸腰国家~軍隊を放棄したコスタリカ 60年の平和戦略~ コスタリカ研究家 足立力也

2009年3月1日初版第1刷発行 2017年9月30日第3刷発行 どういう経緯でコスタリカが軍隊を放棄することになったのか?その経緯を知りたくて資料を探していたところ、この本にようやくたどり着いた。少し古い本だが、多角的にコスタリカのことを取り上げている。…

大鏡 那須田淳

2014年3月10日第1刷発行 2015年2月28日第2刷発行 作者は源利房・弟の顕房。藤原道長、菅原道真、陰陽師の安倍晴明等々が登場する。歴史上の人物のエピソードを紹介するのは190歳の大公世継と180歳の夏山繁樹という長寿の老人。 尊仁(たかひと)親王(禎子内…

しらべよう!47都道府県 郷土の発展につくした先人 ④文化 監修/北俊夫

2021年4月初版第1刷 センジンファイル142 宮城 一力健治郎(1863~1929) 「河北新報」を創刊し東北の発展に力をつくした センジンファイル143 山形 斎藤茂吉(1882~1953) 精神科医と歌人 ふたつの道を歩む 精神科医として働きながら1万8千首の短歌を…

愛の妖精 ジョルジュ・サンド 足沢良子 

1973年1月30日第1刷発行 1986年9月30日第14刷発行 19世紀生まれのフランス作家。無名だったショパン、リストの天分を見つけ出して紹介した。動乱の時代で人々の心がすさんでいる時には、なごやかな心あたたまる物語を書いて人の心をなぐさめることが芸術家の…

雨月物語  金原瑞人

2012 年 8 月 10 日第 1 刷発行 2014 年 2 月 28 日第 2 刷発行 江戸時代後期の上田秋成の作品。 1 白峰崇徳院(藤原頼長、源為義、平忠正たち)が体仁天皇が 16 歳で亡くなったので、次の天皇は自分の息子だと思っていたのに、弟の後白河天皇が天皇になっ…

若きウェルテルの悩み ゲーテ 斎藤栄治訳

昭和46年7月1日第1刷発行 表紙裏に「若き日の生命と感情をすべて吐露し、合理主義や因習からの解放を叫んで、革命的文学運動〈疾風怒濤〉の旗手となった文豪ゲーテの古典的名作。主人公ウェルテルの自己陶酔と絶望、既成社会への反撥と挫折のドラマを通して…

エマソン選集1 自然について 斎藤光/訳

昭和35年9月25日初版発行 昭和45年12月10日5刷発行 アメリカの学者 1837年8月31日、ケンブリッジにおいて、ファイ・ベーク・カッパ学会のためになされた講演 訳者あとがきから要約すると、ヨーロッパ文化からの独立を結論とする講演冒頭の文化的独立宣言とし…

百人一首 名木田恵子

2012年12月20日第1刷発行 2013年11月30日第2刷発行 1 宇五倍士(うつぶし)色の序抄 藤原定家(1162-1241) 百首の言霊を撰び揮毫を終えた藤原定家が星露に2度出逢った(1度目は季光(すえみつ)と名乗っていた幼少時代、2度目は揮毫を終えた時)というショ…

土と内臓 微生物がつくる世界  デイビッド・モントコメリー+アン・ビクレー  片岡夏実 訳

2016 年 11 月 18 日初版発行 表紙裏に「マイクロバイオーム研究で明かされた人体での驚くべき微生物の働きと、土壌での微生物相の働きによる豊かな農業とガーデニング。農地と私たちの体内にすむ微生物への、医学、農学による無差別攻撃を疑い、地質学者と…

細井平洲の経営学~『嚶鳴館遺草』に学ぶ 童門冬二

2015年10月4日 第1版第1刷 名君の呼び声高い上杉鷹山(米沢藩主)が座右のテキストとして活用した細井平洲の『嚶鳴館遺草』は西郷隆盛や吉田松陰も感動させた。「修身・斉家・治国・平天下」を奨励する。全六巻「巻之一 野芹 上中下 巻之二 上は民の表、数…

落窪物語 越水利江子

2012年12月20日第1刷発行 2014年6月30日第2刷発行 日本版シンデレラ姫といえるような物語ですね。でも平安中期の源氏物語に先立って落窪物語が書かれているわけだから、シンデレラ姫より落窪物語の方が先にあったわけですよね。そもそも落窪物語を読んだ事が…

極夜行 角幡唯介

2018 年 2 月 10 日第1刷 シオラパルク(グリーンランド)からツンドラ地帯にかけて犬橇探検を実行する作者のノンフィンション作品。既存のシステムから飛び出ることが探検だと考える筆者は、太陽が半年間昇らない、夜がひたすら続く環境に身を置き、そこで…

恍惚の人 有吉佐和子

昭和57年5月25日発行 平成15年2月25日52刷改版 表紙裏に「文明の発達と医学の進歩がもたらした人口の高齢化は、やがて恐るべき老人国が出現することを予告している。老いて永生きすることは果たして幸福か? 日本の老人福祉政策はこれでよいのか?―老齢化す…

ソクラテスの弁明 プラトン 久保勉訳

1927年7月3日第1刷発行 1964年8月16日第23刷改版発行 1977年8月10日第41刷発行 解説(17頁近くにも及ぶ)の末尾に、『弁明』で強調しようとしたプラトンの中心思想がコンパクトにまとめられていた。「ソクラテスは元来祖国に対する愛着のきわめて強い人であ…

むき出し 兼近大樹

2021年10月30日第1刷発行 冒頭は、貧乏のどん底で学習障害のような感じで勉強が出来ず喧嘩に明け暮れる日々が延々と続き、このまま続くようだったら面白くも何ともないので、読むのをやめようかなと思った途端、中卒後(定時制に一時通ったようだが)、仕事…

古事記 那須田淳

2012年12月20日第1刷発行 2014年10月31日第3刷発行 上巻は神さまの時代(イザナギ、イザナミの天地創造からヤマサチと呼ばれたホオリ様が国を治めることになるまで)。下巻はひとの時代(仁徳天皇から推古天皇まで)。中巻はその間の神とひとの時代(神武天…

しらべよう!47都道府県 郷土の発展につくした先人 ③医療 監修/北俊夫

2021年3月初版第1刷 センジンファイル095 北海道 高橋房次造(1882~1960) アイヌの村にやってきた たったひとりの医師 センジンファイル096 福島 野口英世(1876~1928) 黄熱病とたたかった細菌学者 センジンファイル097 福井 杉田玄白(1733~1817…

黒田如水 吉川英治

2013年10月1日発行 もともと昭和18年12月朝日新聞社より刊行。 裏表紙には「『天下を獲れる男』と豊臣秀吉に評された天才軍師・黒田官兵衛(如水)。播州御着城城主・小寺政職と家老・黒田官兵衛は、織田信長と盟を結ぶため、岐阜へ赴き、秀吉の知遇を得る。…

元彼の遺言状 新川帆立

2021 年 10 月 20 日第 1 刷発行 第 19 回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。 久しぶりにこのミスシリーズを読んだ。大賞受賞作だけあってエンタメとしてまずまずの面白さがある。作家になるために弁護士となったという異色の経歴の持ち主だが、作品…

戦争と平和 トルストイ  中村白葉・伊藤佐喜雄訳

1967 年 1 月初版発行 1985 年 1 月第 23 刷発行 青年貴族アンドレイが、ロストフ伯爵の娘ナターシャを結婚相手に決めるものの、父の反対にあって 1 年待つことに。その間、アンドレイは自分の代わりに何かあったら親友ピエールに相談するようにと。ところが…

日はまた昇る ヘミングウェイ 宮本陽吉訳

昭和47年8月15日第1刷発行 裏表紙に「戦争を体験することにより何も信じられなくなった。〈失われた世代〉の虚無と快楽に酔いしれる姿、その渦中にありながらも確実な手応えある何ものかを求めようとする若い二人の男女の姿・・・実際にパリからスペインへと…

蒲團・一兵卒 田山花袋

昭和5年7月15日第1刷発行 昭和30年8月30日 「蒲團」から読み始めたが、途中で「一兵卒」の方が気になってこちらを先に読んだ。 満州の病院にいた主人公が、病院の不衛生な環境にたまりかねて逃げるように退院し満州を歩いて遼陽攻撃の戦場に向かおうとするが…

知らないと恥をかく世界の大問題9 分断を生み出す一強政治 池上彰

2018年6月10日初版発行 最初の数十頁で、トランプ政権の驚くべき内幕を暴いた『炎と怒り』(早川書房・原書『FIRE AND FURY』100万部を超えるベストセラー、トランプの右腕だったスティーブ・バノン元首席戦略官の証言等をもとに書かれた本)をコンパクトに…

しらべよう!47都道府県 郷土の発展につくした先人 ②教育 監修/北俊夫

2021年4月初版第1刷 センジンファイル048 岩手 新渡戸稲造(1862~1933) 太平洋の架け橋をめざした国際人 東京女子大の初代学長 国際連盟事務次長 センジンファイル049 群馬 船津伝次平(1832~1898) 伝統的な農業に近代科学を組み合わせた混同農法を…

大地 パール・バック 大久保康雄・大蔵宏之訳

1968年1月初版発行 1990年8月第25刷発行 貧農の子として生まれ、勤勉で何よりも土地を愛して大地主となる主人公の王竜(ワンルン)。阿藍(オーラン)は村の大地主黄家の奴隷の身から王竜の妻としてもらわれ、無口だが、性根のしっかりした働き者。王竜は当…

天才 石原慎太郎

2016年1月20日第1刷発行 2016年5月20日第12刷発行 確か、結構売れた本だったと思う。石原氏が一人称でこれを書くこと自体、少々違和感があったが、読んでみて内容的にも強い違和感を持った。田中寄りに書かれているのは仕方ないにしても、ロッキード事件で5…